BLUE GIANT (いつの日か)編集者一のジャズプレーヤーになる…!!

いよいよ始動する『BLUE GIANT』スペシャルコンテンツ。
記念すべき第一弾は、ビッグコミック編集部のホープ・ナツメが、知識も技術もないサックスに挑戦するというチャレンジ企画。ヤマハさんの全面協力とヤマハ大人の音楽レッスン講師・物井光太朗先生の全力指導のもと、編集者一のサックスプレーヤーを目指します!!
完全素人のため、かなり初歩的な内容でも熱く自慢げに語ってしまうこともあると思いますが、その辺りは…どうぞ「全く、カワイイ奴だな」「頑張れ!若造!!」と温かいお気持ちでご覧いただければと思います!!
Step14 ジャムセッションの招待状
□現状打破
 中級編に突入し、“初心者”から“経験者”にレベルアップしたナツメですが、上手になれば少し腕試しや人前で披露したくなるのが人の性。そんなところにヤマハさんよりとあるご招待が・・・

『はじめてのジャムセッション by GINZA de JAZZセッション』
はじめての・・・ジャムセッション!? これはつまりステージに立つということ!? レッスンを始めてからまもなく1年。これは願ってもないビッグチャンス到来です!!
迷うことなく参加表明をした僕は早速、物井先生にご報告・・・

「物井先生!! ついにステージデビューすることになりました!!!」
「いよいよナツメさんもステージデビュー! 初ステージでまずはナツメさんの成長を確認しながら、今吹ける全てを出せるようにしましょう!」ということで、イベントの課題曲の中から、ステージ披露するための曲を1つ選ぶことに・・・「えっと、これにします!!」選んだ曲はテーマ(メロディー)を聴いて、直感的に“吹きたい!”と思ったコレ!!

「BLUE BOSSA」

ナツメの新チャレンジスタートです!!

□猛特訓
「ナツメさん、ジャズと言えば?」「・・・アドリブです!」
さて、物井先生の問いかけから始まった特訓。「BLUE BOSSA」のテーマは吹きやすいので、いかにアドリブを吹くかがポイントになります。
物井「セッションだとアドリブは自分の吹きたいコーラス(曲の1サイクルのこと。ちなみにBLUE BOSSAは1コーラス16小節)を何回吹いても大丈夫ですけど、今回は初めてなのである程度アドリブの量をイメージしておきましょう。どのくらい吹きたいですか?」
ナツメ「え、一人何回とか決まってないんですか?」
物井「もちろん!だってジャズですから」
ナツメ「なるほど・・・じゃあ2回でどうっすか?」
物井「4回で行きましょう!」

ということで、僕の希望の2回の2倍、アドリブを吹くことが物井先生によって決められました(じゃあなぜ僕の希望を聞いたんだ、物井先生!笑)。
アドリブということで、まずはコードを抑えていきます。

〜「BLUE BOSSA」のコード〜

Dm7 〃 Gm7 〃

Em7♭5 A7 Dm 〃

Fm7 B♭7 E♭7M7 〃

Em7♭5 A7 Dm 〃


今まで教わっていたアドリブはコードのCとFとG、そしてスケールはGmペンタトニックだけ! ひとつの曲にこれだけ目まぐるしくコードが出てくるのは初めてで、しかもコードは3つの和音だと思ってたのになぜ途中でラが♭に!?
それぞれのコードがどういった構成音なのか咄嗟に出てこないので、まずは音の組み合わせを頭に入れて手に馴染ませていきます。Dm7が「レ ファ ラ ド」・・・Gm7が「ソ シ♭ レ ファ」・・・楽譜に音符やカタカナを書いて、これを伴奏に合わせて自分なりに組み合わせていきます。が、どうしてもワタワタして「レ ファー」「ソ シ♭―」など、ついつい楽譜に書き留めた順番に音を出してしまう僕・・・アドリブ感、ゼロです。音符が並んでいるとなんとなくその通りに吹いちゃうんですよね・・・困った。
わかりやすく落ち込んでいると、物井先生はいつものように手を差し伸べてくださいました。「ナツメさん、それなら、こんな感じにしたらどうですか?」今度は、一列ではなく、ひし形に音符を並べてみます。



《Dm7》    《Gm7》

ファ      シ♭

レ   ラ   ソ   レ

ド ファ


Dm7「ファ ド ラ レ」、Gm7「ファ レ シ♭ ソ」・・・
確かにこの書き方なら、多少焦っても近い音を順番に吹かずに済みそう!効果絶大です! 「いいじゃないですか! ナツメさん、この調子で少しずつ吹いてコードを覚えていきましょう!!」 音の組み合わせはコードに則っていれば自由、Gm7のところで「シ♭―――――」とロングトーンを入れてもいいし、Dm7のところで「ラファレララファレラ」と細かく刻んでも良し。初めはオクターブキーを使わない低い音を中心に、途中からオクターブキーを使った高い音へ、音の高低で変化をつけたり、Dm7の「ファ」とGm7の「ファ」のようにコードとコードの共通した音をうまく使う等々・・・
まだ高度な音運びはできない僕ですが、ちょっとした工夫でアドリブ感が出せることを伝授されました!!

「ナツメさん、楽しみましょう!!」

やっぱり何か具体的な目標があった方が俄然やる気が出ます!
サックスを手にしてから約1年。次回、ついにナツメがステージへ!!!