BLUE GIANT (いつの日か)編集者一のジャズプレーヤーになる…!!

いよいよ始動する『BLUE GIANT』スペシャルコンテンツ。
記念すべき第一弾は、ビッグコミック編集部のホープ・ナツメが、知識も技術もないサックスに挑戦するというチャレンジ企画。ヤマハさんの全面協力とヤマハ大人の音楽レッスン講師・物井光太朗先生の全力指導のもと、編集者一のサックスプレーヤーを目指します!!
完全素人のため、かなり初歩的な内容でも熱く自慢げに語ってしまうこともあると思いますが、その辺りは…どうぞ「全く、カワイイ奴だな」「頑張れ!若造!!」と温かいお気持ちでご覧いただければと思います!!
Step15 初ステージ
□高鳴る鼓動
 ついにこの時がやってきました・・・そうです! 初ステージです!! ジャムセッションの招待状が届いてから1ヶ月ちょっと。課題曲「BLUE BOSSA」を吹きまくりました。指が完全にテーマを覚えてしまうほど吹きまくりました! とは言え、問題のアドリブについては試行錯誤を重ねて、なんとかまとめた感じ・・・大丈夫か・・・? 大丈夫なのか!?
 そんなことを考えながら、会場のヤマハ銀座店に到着。思い返せば全てはここから始まりました。自腹(予想外)で相棒のテナーサックスを買った場所。とても思い入れのある場所です。
 エントランスをくぐり、ステージのある地下へ・・・

ドックンドックンドックンドックン・・・

社会人になってから、これほど緊張したことはありません。心臓が口から飛び出しそうです。
と、こういう時に決まって現れるのがマイヒーロー物井先生!


「ナツメさん! 余裕そうじゃないですか!! 楽しみにしてますよ!!!」



うわ――――! 全然余裕はないんですけど、本当に落ち着きます。レッスンの度耳にしていた物井ボイスで、少しずついつもの調子を取り戻す僕。今日もいつもと同じく物井先生の催眠術にかかったようです。

□いざ、ステージへ!!

 「はじめてのジャムセッション」の会場はほぼ満席。奏者もそれぞれの楽器を持って待機しています。考えてみれば「はじめてのジャムセッション」ということなので、みなさん「ジャムセッション」は初心者なのでしょうが、楽器の経験が浅いとは限らないわけで・・・初心者に近い中級者・ナツメは果たして浮いてしまわないだろうか・・・再び不安が込み上げてきます。


「お待たせしました! ただ今より“はじめてのジャムセッション“の開演です!!」


ホストの納浩一さんの言葉に沸き起こる拍手!ついに始まりました! どんな感じで進行されるのかも分からないナツメをよそに、テンポ良くセッションは進んでいきます。


「ではまず“All of me”! パートごと、やりたい人は名乗り出てくださーい!」


納さんのフランクな雰囲気も相まって予想以上に居心地が良い会場。演奏が始まってからも終始和やかで、上手な人もいればややぎこちない人も。仲間を見つけた!とばかりに、ほっと胸を撫で下ろすナツメなのでした。


「はい、ありがとうございました! 非常にいいですね! 恥はかき捨て、迷ったらステージへ!!」


「ナツメさん、これがジャムセッションです。“BLUE BOSSA“が回って来たらいっちゃいましょう!」といつも以上に楽しそうな物井さん。僕もすごくジャズな気分になってきちゃいました!


「では次の曲は・・・これにしましょう。“BLUE BOSSA”! テナーサックスは・・・」

「はい! 僕やります!!」
恥はかき捨て、ダメ元・・・でも吹くからには・・・!!
「ナツメさん、楽しんできてください!!」とビデオを手にニヤリと笑う物井先生が背中を押してくれます!! ナツメ、ついにステージへ!!!
 ステージへ上がると簡単に打ち合わせをします。「イントロの後、テーマを吹いたらトランペットから順にアドリブをやって・・・最後はテーマを2回やりましょう」
 では皆さま、大変お待たせしました! ナツメの初ステージをご覧ください!!
 き、緊張しました!!でもそれは最初だけ。テーマを1回吹き終わる頃にはもう全然平気になっていました。やっぱりセッションは生き物で、音源の伴奏に合わせての練習とは全く違います。アドリブも予定の4回は出来きませんでしたが、とりあえずは吹けたかなと。いやー、楽しい!! 味をしめたナツメは、この後さらに「イパネマの娘」「BLUE BOSSA」のリベンジを吹き、完全燃焼。間違えながらも自分の演奏を満喫する演奏者に盛大な拍手を送る観客・・・・・・

ジャムセッション、最高です!!!

 練習から得るものも多いですが、本番から得られるものはもっともっと多い! 新たな愉しみと上手くなるための課題もみつかり、大収穫、大満足です。で、課題はもちろんアドリブ。次の演奏会に向けてナツメ、再び動き出します!!