BLUE GIANT (いつの日か)編集者一のジャズプレーヤーになる…!!

いよいよ始動する『BLUE GIANT』スペシャルコンテンツ。
記念すべき第一弾は、ビッグコミック編集部のホープ・ナツメが、知識も技術もないサックスに挑戦するというチャレンジ企画。ヤマハさんの全面協力とヤマハ大人の音楽レッスン講師・物井光太朗先生の全力指導のもと、編集者一のサックスプレーヤーを目指します!!
完全素人のため、かなり初歩的な内容でも熱く自慢げに語ってしまうこともあると思いますが、その辺りは…どうぞ「全く、カワイイ奴だな」「頑張れ!若造!!」と温かいお気持ちでご覧いただければと思います!!
Step11 初級の総仕上げ
レッスン開始からちょうど半年。ついにこの日がやって参りました!! レッスン初日に受け取ったピカピカのテキストが、今では至るところに書き込みが・・・頑張りました。ナツメ、頑張りました!! ということで本日、初級レッスンの最終日です!!

□「ミ♭」と「ラ♭」
 初級テキストの最終レッスンの課題は・・・「ミ♭(レ♯)」と「ラ♭(ソ♯)」。これをマスターすれば大分演奏の幅が広がります。「まずミ♭ですが、こことこことここを押さえて・・・」と物井先生。いつも通り、指遣いを教わりますが・・・

お、押しにくい!!
そもそも苦手な低いドの音の一つ上のキーを押さえるということが厄介! さらにミ♭なのに、小指で押さえるキーが薬指で押さえるレのキーのすぐ下にあるので、まるでレ♭(ド♯)をイメージさせるんです・・・ぎこちない動きですが、何とかミ♭の音を出すことに成功しました。
 さて、お次は「ラ♭(ソ♯)」。指遣いは・・・これまた新しいキーを使うようです。しかも同じ場所に4つもキーが密集している所・・・

クッ・・・難しい!!
 何が難しいって、思い通りに小指が動かないんです!! 
「ナツメさん、小指を使う音に苦戦する人は少なくなんです。ホラ、前も言いましたけど、普段使わない指って力が弱いので」(STEP2参照)

■薬指と小指
サックス初心者にとって案外苦戦するのが“薬指”と“小指”を使った音。今回習ったミ♭とラ♭はその一例です。

 ミ♭ ⇔ レ  

    ⇔ ミ  

    ⇔ ファ♯  

    ⇔ ソ


 例えばこんな感じで音を交互に出すとします。ミ♭⇔レやミ♭⇔ミはまだしも、ミ♭⇔ファ♯になると、完全に小指と薬指が人差し指に遅れてしまい「ファ♯→ミ→ミ♭」のように、途中に意図しない音が・・・!! というのも、この2本、他の指よりも力を入れにくいんです。普段あまり使わない指だけに力の伝わり方に違いがあって、例えば人差し指と同時に動かしたとき、若干動きに遅れが出たりします。この遅れがあるとうまく音が出ません。
そんな時、意識すべきは「小指と薬指! ホラ、サボってないで早く動け!!」ではなくて、「人差し指、申し訳ないんだけど小指と薬指に動きを合わせてもらっていいかな?」です。つまり、なかなか弱い指に強い指を合わせてあげるんです。確かに小指と薬指って強くしたくてもなかなか鍛えられないですもんね! 「小指を動かす」のではなく「人差し指を合わせる」と思えば、段々上達するような気がしてきました。

□初級の〆

 いよいよ初級レッスンの締めのお時間です。ということで、最後に今日習った音を使った曲を演奏してみることに!! タイトルは「イパネマの娘」です。
 おお! ミ♭とラ♭(ソ♯)が・・・締めの課題曲に相応しいではありませんか!! ところで皆さん、この曲「BLUE GIANT」の作中で、宮本大が初めて人前で吹いた曲なんです!!
 やっとナツメも宮本大と同じ舞台に立てた気が・・・気合いを入れてテナーを構えます。

「準備オッケーです!!」

 いざ、演奏スタートです!! ミ♭やラ♭以外にも苦手の低音域など、最後まで全く気が抜けません・・・

アッ! ヤベッ! またミスった・・・

結局、納得の演奏が出来なかったナツメ・・・それでも「良かったですよ! もうちょっとで完璧です!!」と輝く物井先生の笑顔。半年前はドレミファソを吹くだけでも大変だったわけで、それに比べればかなりの進歩です。今日は上手くいかなかったけど・・・

へでもねぇや!!

「ナツメさん、これで一通り初級のレッスンは終了です! おめでとうございます!! ということで、次回から中級レッスン。つまりもう初心者ではなく経験者になります!!」皆さん、聞いてください!! ナツメはもう初心者ではないのです!!
 もうここまで来たら極めるまでやります。目指せ編集者一のジャズプレーヤー!!

※この企画で実施しているレッスンは、進度などを考慮して通常カリキュラムを一部アレンジしています。

―次回、いよいよ中級レッスンへ突入!!