BLUE GIANT (いつの日か)編集者一のジャズプレーヤーになる…!!

いよいよ始動する『BLUE GIANT』スペシャルコンテンツ。
記念すべき第一弾は、ビッグコミック編集部のホープ・ナツメが、知識も技術もないサックスに挑戦するというチャレンジ企画。ヤマハさんの全面協力とヤマハ大人の音楽レッスン講師・物井光太朗先生の全力指導のもと、編集者一のサックスプレーヤーを目指します!!
完全素人のため、かなり初歩的な内容でも熱く自慢げに語ってしまうこともあると思いますが、その辺りは…どうぞ「全く、カワイイ奴だな」「頑張れ!若造!!」と温かいお気持ちでご覧いただければと思います!!
Step2 レッスンスタート
ヤマハミュージックアベニュー渋谷cocotiへGO!!
マイサックスを手にして2週間。この間、海辺で河原でカラオケで、こっそり自主練を重ねて気合も十分!(自主練といっても演奏じゃなく音出し程度だけど…)いざヤマハ大人の音楽レッスンへ!!
(ここが技を身につけ、センスを磨く場所・・・!!)訪れたのは渋谷駅から徒歩5分程のところにあるヤマハミュージックアベニュー渋谷cocoti。

明かに楽器が入っているケースを背負い音楽教室の扉を叩くその姿はどっからどう見てもミュージシャン・・・!
[注:僕は結構外見から入るタイプです]もう早く吹きたくてたまりません!!

 教室に着くと講師の物井先生は前の時間の生徒さんのレッスン中でした。どうやらソプラノサックスの生徒さんらしく、明らかに上手そうなオーラが漂っています。(早く僕もあのオーラを・・・)
いよいよ、物井先生とレッスン開始!

「こんにちは!!」

物井先生登場!!相変わらずの爽やかスマイルが僕の緊張をほぐしてくれます。(良かった・・・由井さん※じゃなくて・・・笑)
※『BLUE GIANT』の主人公・宮本大の師匠←超厳しいです。

「さぁ!!今日からレッスン開始!!というわけでまずは・・・・・・」

サックスの組み立て「まずは」ということで、楽器を組み立てます。はい!早速チェックポイント!!“組み立てるときは(ケースから出すときは)小さいパーツから組み立てるべし”。大きなパーツは、万が一落下などで故障した際に修理期間も長引き、修理費用も高額になるそうで・・・
そのもしものときが来ないように、細かいですが、ギリギリまで本体はケースから出しません。
組み立てはマウスピースにリードを付けることから始めます。リードの位置でも音が変わるので、スタンダードな位置をとりあえず教えてもらいました。リードのうしろにマスピースが僅かに(1ミリ弱)見えるぐらいが丁度いいとのこと。
次は、ネックとマウスピースの接続。コルク部分が小指の爪ぐらい(1センチ程)残るぐらいを目安にマウスピースを差し込みます。ネックにも細いパーツがあるので、ここも慎重に!
これが終わったら本体とネックを繋ぐのですが、その前にストラップと本体を繋ぎます。(どこ持っても壊しそう・・・怖えぇ!!)恐る恐る、そーっとそーっと。組み立てが終わりストラップに本体を繋げば、いよいよです!!

「うん、様になってるね!」

はい!物井スマイル頂きました!!何を始めるにも形から入ってきた僕にとっては最高の褒め言葉!!よっしゃ!レッスンだ!!と、その前にマウスピースと口が遠いので、ストラップの長さを調節します。遠すぎず近すぎず、安定した姿勢で息を吹き込める距離をキープ。ひじょーに細かいことですが、しっかり音を出すには重要なことだそう。さて下準備は整ったので音を出してみます!

いざ、自主練の成果、披露…!?
まずは一番音が出しやすい[シ]の音。

「ピィィィィ――――――!?」

なにぃぃ!!!!!!音が裏返った!?どや顔で吹いてこの様…はっ、恥ずかしい!!由井さんなら『このヘタクソ!やめちまえ!』と怒鳴られかねない大失態です…!

「ちょっとマウスピースを深くくわえていますね。もう少し浅くしましょうか。」
有らぬ音を出してパニックに陥る僕に、優しくアドバイスをしてくれる物井先生!

「パ――――――!!」

出ました!!これがサックスの音です!!

「出ましたねー!流石です!!」

褒められて伸びるタイプの僕にとって最高の一言!!そのまま音階を下がっていきます。シ、ラ、ソ、ファ、ミ…(あれ、おかしい!?)音が低くなっていくにつれ音がかすれていくような…。
「もう少しマウスピースをくわえる位置を深くしてみましょう」
再び、アドバイスに従うと綺麗な音が…む、難しい!!どうやら低い音の場合少し深くくわえた方が音は安定する模様。ただ音を出すだけでもコツのいるサックス。まったく侮れません!!早く自分のベストポジションを見つけなければ!!
テキストを使って

基本中の基本中の基本が終わり、お次はテキストを使ってのレッスン。ヤマハの大人音楽レッスンの専用教材を使います。
チャプター1。まずは拍を意識しながらのロングトーン。息継ぎの度に音がブレます・・・(そうだ、マウスピースのくわえる位置!!)さっき習った事を思い出しながら修正します。(ふー…なんとかここは)。続いて指使い。日頃ほとんど使わない中指と薬指の動かしにくいこと!高い“ド”から“ソ”への移動が超絶難しい!!どうしても人差し指が先に動いてしまうので、ド、ラ、ソになっちゃうんです…。どうしたらいいんだ…。そこへ、すかさず物井先生からアドバイスが!!

「人差し指の方が、力が強いからどうしても先に動いちゃうんですよね。だから弱い薬指に人差し指を合わせてあげる感じで・・・」
ほうほう、なるほど…こうかな?

「ド、ソ――!」

出・来・た!!(p'∀'q)!!物井先生についていけば大丈夫だ!僕は確信しました!!(物井先生、僕一生ついて行きます!!)

譜面との戦い!
「では音も出るようになったところで、この楽譜通り吹いてみましょうか」
「……僕、楽譜ほとんど読めないんです……汗」
中学生レベルの音楽知識をフル動員してなんとか楽譜を追いますが、慣れない指のせいもあり、まったく吹けない!!(やばいぞ…これじゃ編集者一にはなれねぇ!!)焦るなか、『楽譜読めない人だってたくさんいますし、それでもちゃんと吹ける人もたくさんいますよ!』と物井先生から励ましの一言が!確かに、吹いているうちに段々と慣れてきて、楽譜通りに吹けるようになっていきます。またその中で同じ音の音符が続くときに使える“タンギング”というテクニックも教わり、改めてサックスの奏法の幅広さを実感。もちろんもっともっと知らないことはあるんだけど、初回のレッスンからここまでとは・・・恐れ入りますサックス!! そしてある程度吹けるようになったところで本日の締めに・・・

「『オーラ・リー』行ってみようか」

曲名でピンと来なくても、誰しも一度は聴いたことがあるであろう超メジャーナンバー。楽譜が読めないだけに知ってる曲というだけで大分気持ちが楽になるもので、しかもこの曲はスローテンポ。初回の締めにはもってこいではありませんか!!気合いを入れて・・・

「パラララパララ・・・」

(おっイケるぞ!!)と、一瞬の気の緩みのせいか、徐々にテンポから遅れ、指もついていけなくなって、楽譜が全く読めなくなって・・・(あれ!?全然イケてねぇじゃないか!!)
結局、完走かなわず途中棄権。無念!!それでも『大丈夫!初めてにしては上出来です!!』と励ましてくれる物井先生。感謝です!!(由井さんが先生なら初日で確実に破門でした・・・笑)
レッスンを終えて楽器のメンテナンスも忘れずに。片付ける順序も大きなパーツから先にしまっていきます。(よし!完了!!)と思いきや・・・首にストラップ!!よく外し忘れてしまい忘れちゃうんだよなー(笑)ってな感じで初回のレッスンは終了!!
初回を終えて先生の存在の大きさを実感。独学でももちろん上達はできるかもしれませんが、知識や経験ががっつり詰まった先生から得られるモノはめちゃくちゃデカいっす!!

てなわけで、サックスはやっぱり楽しい!そんでもって自分にはまだまだ伸び代がある!!目指すぜ編集者一!!!
―――次回、ナツメにさらなる試練が!!

※この企画で実施しているレッスンは、進度などを考慮して通常カリキュラムを一部アレンジしています。