BLUE GIANT (いつの日か)編集者一のジャズプレーヤーになる…!!

いよいよ始動する『BLUE GIANT』スペシャルコンテンツ。
記念すべき第一弾は、ビッグコミック編集部のホープ・ナツメが、知識も技術もないサックスに挑戦するというチャレンジ企画。ヤマハさんの全面協力とヤマハ大人の音楽レッスン講師・物井光太朗先生の全力指導のもと、編集者一のサックスプレーヤーを目指します!!
完全素人のため、かなり初歩的な内容でも熱く自慢げに語ってしまうこともあると思いますが、その辺りは…どうぞ「全く、カワイイ奴だな」「頑張れ!若造!!」と温かいお気持ちでご覧いただければと思います!!
Step12 Piano&Drum
今までがむしゃらにサックスを吹いてきたナツメに、今回新たなミッションが!! 
それは・・・ピアノとドラムのレッスンを体験すること。「BLUE GIANT」でピアノマンとドラマーが活躍している以上、やるしかありません。いくぜ雪祈! 待ってろ玉田!!
ということでナツメ、ピアノとドラムの体験レッスンの現場に潜入です!!

■初ピアノ
 まず潜入したのはピアノの体験レッスン。にこやかな笑顔で迎えてくださったのは、講師の平賀先生です。「よろしくお願いします!!」気合を込めたご挨拶の後、通された部屋には一台のグランドピアノ。ひとまず椅子に腰掛けます。目の前には鍵盤。ゴクリ・・・。「先生、実は僕、ピアノは全くの素人でして・・・!」そうなんです。実は僕“ネコ踏んじゃった”も弾けないくらいピアノとはご縁のない人生を歩んで参りまして。不安を吐露したところ、平賀先生は一枚の楽譜を取り出しました。「大丈夫です。まずはこれ弾いてみましょう」。“FIRST JAZZ BLUES”と書かれた楽譜は、体験レッスン用のものだそうです。ジャズ・・・ブルース・・・!なんだかカッコいいぞ・・・!
「早速ですけどナツメさん、ピアノとサックスの違いって分かります?」平賀先生からの突然の問いに、思わず考え込みます。「……ピアノは和音が出せる、ですか?」「そうです。ピアノにはハーモニーがあるんです。」サックスのレッスンでも習った和音、コード。ピアノはサックスと違って同時に複数の音が出せるので、和音が奏でられます。大きな違いですね。
 「では、まず右手から弾いてみましょうか」。言われるがまま、譜面通りに右手だけ弾いてみました。これなら出来ます!「これがメロディーです。ナツメさん、弾けてますよ。」
ということで、次の問題は左手・・・いや、厳密に言えば左手が問題というより、両手同時に弾くことが問題なわけですが・・・。「今度は左手だけ行きましょうか。」左手だけならできそうです!右手と同じく譜面通りに弾いていくと、コード通りのハーモニーが響きます。「これがベース、ハーモニーです。」「はい!なんとかできました!」「それでは、両手でやってみましょう。」「えっ?」もうですか…!?ナツメ、一気に大人の階段を登っていきます。もうすでに手に汗びっしょりだというのに。
 恐る恐る左手だけではなく・・・右手も鍵盤に乗せて・・・あ、あれ、弾けてる? 弾けてます!!
「ナツメさん、いいじゃないですか!」幼い頃、両手を器用に使って上手にピアノを弾く友人を見ながら、自分は一生あんな風にはなれないだろうと思っていたのに・・・それが今、僕も両手で弾けてます!!感動しながら、僕なりに一生懸命、譜面通りに演奏しました。  「いいですね!次は、左手をコードに合わせてアドリブを入れてみましょう。」来ましたね・・・ジャズといえばアドリブです。
調子づいてきた今なら出来る気がします。勇気を出してレッツ、アドリブ!!
普段のサックス練習の事を思い出しながら挑戦します!

・・・よし! ・・・ヤベッ!

・・・次はこれで ・・・出来た!
指がもたつく事もありましたが、何とか・・・何とか出来ました!ほっと一息。「いいじゃないですか!これも日頃サックスを頑張ってる成果かも知れませんよ?ナツメさん。」
雪祈の足元にも及ばない拙い演奏ながら、まさか僕がここまでできるとは!平賀先生のおかげです!そしてなにより…

ピアノ、楽しい!!

■騒ぐドラマーの血
 ピアノのレッスンではド素人ぶりを見せつけてしまった僕・・・こうなったら、ドラムで汚名返上です! というのも実は、大学の途中までドラムをやっていました。あれから幾年、ブランクがあるとはいえ、長い間慣れ親しんだ楽器です。不安や緊張は全く感じません。むしろ、久しぶりの再会とあって胸が高鳴ります!!
 「こんにちは!」と超爽やか講師・加藤先生のお出まし。「ナツメさんはドラムの経験あるんですよね? それじゃあ早速叩いちゃいましょう!」
 はい、是非お願いします!ということで早速伴奏に合わせて叩くと、やはり経験があるからでしょう、完全に身体が覚えてくれてました!! 
「いいですね! なんかかなり叩けちゃってるんで、曲に合わちゃいましょうか?」慣れないピアノでもあれだけ進歩したわけですから、ドラムであればもう、とんとん拍子でレベルアップです。合わせる曲も聞き覚えのある曲だったので即興でもわりと演奏することができました!・・・楽しい!懐かしい!気持ちいい!!
「じゃあナツメさん、ジャズいっちゃいましょうか?」来ました。ジャズのお時間です。経験者とは言え、ジャズドラムは初めて。
「ハイハットはこのリズムで・・・ここでスネアドラムを1回、でバスドラムはここで・・・」 な、なんですかもう一回お願いします…!ここまできて、雲行きが怪しくなってしまいました。僕の知っているドラムと随分事情が異なるではありませんか。恐るべし、ジャズドラム。『ふりだしへもどる』そんな言葉が頭を横切っていきます。
放心寸前の僕に「ナツメさん、リズムを文字に置き換えて叩いてみてください!」と加藤先生はホワイトボードに平仮名を書き始めました。

きんちちきんちちきんちち・・・
これがハイハット。

そこにスネアドラムを混ぜて・・・
きんちちき か ちちきんちちき か ちち・・・
完全未経験のピアノと、経験ありのドラム。対照的なレッスンではありましたが、それぞれ違った楽しさがありました。絶対に出来っこないと思っていたピアノが短時間でレベルアップしたので「あれ? もしかして僕ピアノもいけるんじゃ・・・」と自分の才能に眩暈が…というのはもちろん冗談ですが、自分の音楽の世界をまた少し広げる事ができたと思っています。最初はやはり触れることが大切なんですね。また、久しぶりにスティックを握ったドラムは、学生時代を思い出すこともできて純粋に楽しめました!
 初めてのジャズドラムは難しさを体感すると同時に、その入口に立てたような気がしています。ジャズのリズムを刻めるようになったのは嬉しいですし!玉田の気持ちもわかったような…!
・・・もうこれは何て言うか、ヤマハ大人の音楽マジックです。
 未経験でも経験ありでも、どちらもきっと楽しめる大人の音楽レッスン。きっと素敵な愉しみになると思いますので、挑戦してみよう!と思う方はぜひぜひ♪音楽の世界に踏み込んでいきましょう!